ゴミ屋敷が多い都道府県ランキング!3位は三重県、2位は佐賀県、1位は?
■ゴミ屋敷対策の条例がある市区町村はわずか1割
市区町村ごとの件数は公表されなかったため、本誌は都道府県別の公表件数をもとに人口10万人あたりの「ゴミ屋敷」認知件数が多い10都県を算定した。たとえば1位の高知県では人口10万人あたりで35.4件が認知されていることがわかる。
次に高知県をはじめ、佐賀県、三重県、山形県、東京都、長野県の各担当部署に、ゴミ屋敷問題への取り組みについて取材すると、概して次のような回答があった。
「ゴミ屋敷は、法律的に一般廃棄物にあたり、市区町村の管轄になるため、都や県での対策は立てていません。ゴミ屋敷問題は市区町村に対応をお任せしています」
もはや各市区町村の実態を直接取材するしかない。そこで、これまでにゴミ屋敷にまつわる条例を制定・施行した実績のあるいくつかの市区町村を取材した。
6位の山形県にある河北町は、2007年に「河北町快適な住みよいまちづくり条例」を制定。同町まちづくり推進課の担当者が話す。
「この条例はゴミ屋敷問題に特化したものではなく、空き地の管理やペットのふんなど、生活環境全般に関するものです。土地・建物の所有者の方には、周辺の生活環境を害さないよう、適切に管理していただくこととしています」