33年前の「殺人ピエロ事件」がついに解決 被害者の夫の後妻が自供
ピエロが被害者に手渡したカーネーションと風船の写真。シーラ逮捕時に警察が公開した。(写真:ZUMA Press/アフロ)
約33年前に米フロリダ州で起きた“殺人ピエロ事件“の捜査がついに終結したと、ABC NEWSなどが続々と報じている。
’90年5月、ピエロの扮装をした人物がマーリーン・ウォレンさん(当時40)の家を訪ね、カーネーションと風船を手渡した直後に、もう一方の手に持っていた拳銃でマーリーンさんの顔面を打ち抜き射殺し、マーリーンさんは2日後に亡くなった。
犯人が逮捕されないまま、事件から12年が経った’02年、マーリーンさんの夫マイケル・ウォレンさんはシーラ・キーン(59)と再婚。このシーラこそがマーリーンさんを撃ち殺した真犯人だったという。
ABC NEWSによると、マイケルさんとシーラは事件前から不倫関係にあったことがわかっており、再婚後は2人でレストランを経営していたという。’17年、ピエロが逃走に使った車にあった髪の毛のDNAがシーラのものと一致したため、彼女は逮捕された。第1級殺人罪で起訴され、州の司法当局は死刑判決を目指して裁判の準備をしていたが、今月25日にシーラはマーリーンさんの殺害を認めたという。
シーラの弁護人グレッグ・ローゼンフェルドは、AP通信の電話インタビューで「この善行(自供)によって、依頼人は来年にも釈放される可能性があります。
今回の司法取引は彼女にとって信じられないほどの勝利です」と語った。裁判で有罪判決が下されれば少なくとも25年の刑を受ける可能性があったためだそうだ。
’00年に遺族が地元紙The Palm Beach Postに語ったところによると、マーリーンさんは事件当時、夫の浮気を疑い離婚を考えていたという。しかし、夫婦の財産の多くがマーリーンさんの名義だったため、シーラは彼女を殺して全てを手に入れようとしたと見られている。
夫のマイケルさんは妻の殺害に関与していたとはされていないが、’94年に重窃盗、恐喝、走行距離計の改ざんなどで有罪になっている。
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