脱好き嫌いへ「一般人審査」の弱点を覆した『THE SECOND』スタッフの巧みな仕組み作り
「採点形式ではなく、対戦する2組のどちらか一方に票を投じるような審査方法にすると、自分の中では微妙な差だったと思っていても、必ずどちらかを選ばなければいけないですよね。すると、本当は接戦だったとしても、最終結果だけを見ると片方にばかり票が集まっていて、一方的な戦いだったというふうに見られたりする可能性があります。
一方、個々人が1〜3点の3点満点で採点すると、大きな差は生まれにくいし、ほとんど差がないと思ったら同点にしてもいい。すると、最終的な結果が実態を反映したものになりやすく、負けた方も健闘していたということがわかりやすくなります。この審査方法にしたのはそういうところまで考えられていたと思います。これまでも『爆笑オンエアバトル』(NHK)など一般人が審査する大会はありましたが、観客審査に特有の欠点が指摘されることもありました。『THE SECOND』は、全員が納得できる公平な観客審査のシステムを作っていたと思います」
20日のグランプリファイナルでは、準決勝でマシンガンズがネタ中に2人とも紙を取り出し読み上げるという一幕が。漫才賞レースの決勝の舞台では珍しい行動に、大会アンバサダーを務める松本人志から「紙を出してきたのがどうとられるか、というのはあるでしょうね。