2023年6月12日 11:00
大林素子「紙(婚姻届)にはとらわれないけど、紙の効果は実感中」
「ようやく本当の夢を追えるようになったんですよね。当時、お付き合いしていた人とは一緒に住んでいたので、事務所を含めた周囲からも『結婚は?』と言われていました。それでも、『まだ夢も叶っていないのに』という思いが勝ってしまったんですよね」
そこから10年は、タレント、スポーツキャスター、バレーボールやスポーツ界への恩返し、社会貢献……と何足ものわらじを履いて忙しい日々を過ごしたという。そして39歳になり、スケジュールの確保が難しく、なかなか挑めなかった舞台の仕事をスタートさせた。
「40歳を目前に『あれ、結婚もせず、夢も叶っていないのに、このまま老いていくの?』と思ったんです。そこから演出家の方々にアプローチを開始。憧れだった、故・蜷川幸雄さんの舞台にも2年通って出演することができました」
大きなターニングポイントを迎えたこの時期にも、仕事と結婚の選択を迫られることになった。
「当時お付き合いしていた方は結婚を望んでいたし、“いつかは”と思っていました。
でも私は結婚したら子どもがほしいと考えていたので、年に5カ月くらい舞台に集中して、違う期間にもお仕事があって、どうすればいいんだろうって。