くらし情報『震度6で原子炉倒壊の恐怖 福島第一原発内部の「土台」ボロボロも、東電は「問題ない」と楽観視』

2023年6月8日 11:00

震度6で原子炉倒壊の恐怖 福島第一原発内部の「土台」ボロボロも、東電は「問題ない」と楽観視

福島第一原発の「一部」がボロボロに…(写真:アフロ)

福島第一原発の「一部」がボロボロに…(写真:アフロ)



「福島第一原発1号機の圧力容器が、地震で落下・倒壊する可能性があります。そうなれば大量の放射性物質が飛散し、周辺地域の方々は避難する事態になりかねません」

そう懸念を示すのは、原子力資料情報室で原発事故問題の究明に取り組んでいる上澤千尋さん。

じつは、福島原発事故でメルトダウンした1号機で、原子炉の圧力容器を支える“ペデスタル”という鉄筋コンクリート製の円筒形の土台(直径約6メートル、厚さ約1.2メートル)が、大幅に損傷し、鉄筋が露出していることが、今年3月の東京電力による水中カメラでの内部調査で明らかになった。今後、原子炉が地震に耐えうるかどうかが問題になっている。

これに対し、4月、東電は特定原子力施設監視・評価検討会で次のように簡易な見解を示した。

〈1号機の圧力容器の周りには“周辺構造部材(支え)”があるため、900ガル(震度7以上)の揺れでも倒壊する恐れはない〉

しかし、5月24日に開かれた原子力規制委員会では、委員たちから、「(東電の評価は)非常に楽観的。大丈夫とは言えない」といった厳しい意見が相次いだ。

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