2023年6月14日 06:00
市川猿之助 心中騒動で移籍希望の弟子が続出も…“後見人”團十郎は受け入れに拒否反応
だ。
「團十郎さんは人気、知名度ともに圧倒的。歌舞伎界が危機に瀕する今、松竹としては團十郎さんにもっと歌舞伎に出てもらいたいと考えています。
歌舞伎界の未来は團十郎さんにかかっているといっても過言ではありません」(前出・歌舞伎関係者)
しかし当の本人はというと、思いがけない事態に戸惑っているようで……。
「ともに歌舞伎界を牽引してきた猿之助さん、仁左衛門さん、玉三郎さんの“穴を埋める存在”として期待を一身に背負うことになり、あまりの重圧に團十郎さんは愕然としています」(前出・歌舞伎関係者)
それだけではない。團十郎に突如背負わされた役割もあるという。
「澤瀉屋を率いてきた猿之助さんの今後は不透明で、市川中車こと香川照之さん(57)も、歌舞伎界では若輩者。窮地に立たされた澤瀉屋の後見人となるのが、團十郎さんなのです」(前出・歌舞伎関係者)
澤瀉屋と市川宗家・成田屋には宿縁がある。
「初代猿之助はもともと、九代目團十郎の門弟だったのです。あるとき破門されてしまいますが、16年後に許され、“初代猿之助”を名乗ることになりました。
つまり、澤瀉屋の祖はもともと成田屋の一門。團十郎さんが澤瀉屋の後見人となることは自然な流れといえます」