2023年6月19日 11:00
自己破産者に占める高齢者の割合が急増…固定費削減で老後破綻を防げ
そう語る丸山さんが提案するのが固定費の書き出し。まずは銀行口座やクレジットカードの明細なども見て固定費を把握することだ。
「書き出して終わりにせずに、固定費が1年だといくらになるか数字にすること。どのくらい家計の負担になっているか“気づく”ことができます」(丸山さん、以下同)
■必要なものは残しつつムダなものは解約を
節約の効果が出やすいのが光熱費。電力大手7社は電気料金を6月使用分から値上げしている。
「節電すれば電気料金が減るのは言うまでもないことです。ただし、暑い夏にエアコンを使用しないと命の危険もあります。よしずやすだれで窓から入る熱をカットし、扇風機を併用すると、エアコンの設定温度を高めにしても十分体が冷えます。
少しの工夫で無理のない節電も可能です」
やみくもに固定費を削減すればいいわけではない。たとえば、自動車の維持費も年間50万円以上かかるが、車を手放せば生活が成り立たない地域もある。残すところは残しながら、ムダな固定費を見直すことが重要だという。「子供が自立しているなら、高額な死亡保障の生命保険はやめてもいいでしょう。また通信費については、キャリアのサブブランドや格安スマホに替える選択肢も。