
タイタニック号の残骸(提供:RMS TITANIC/DISCOVERY CHANNEL ONLINE/ロイター/アフロ)
1912年の事故で、北大西洋の水深約4000メートルの深海に沈んだ豪華客船タイタニック号。その残骸を見学するツアーに出た潜水艇が、米国時間18日朝に消息を絶ち、救出活動が続けられている。
BBCによると、操縦士1名と乗客4名を乗せた潜水艇は米マサチューセッツ州ケープコッドからおよそ1500キロほど離れた場所で行方がわからなくなったという。緊急酸素量は70〜96時間分と見られるが、猶予があるとは言えない状況だ。沿岸警備隊やカナダ軍、民間の船舶が協力し、懸命に潜水艇の位置を探っている。
このツアーを提供しているのは、ワシントン州エヴェレットに本社を置く旅行会社「オーシャンゲート・エクスペディション(以下OE社)」。INDEPENDENTによると使用している船体は重量は10432kg、全長6.7mの「タイタン潜水艇」で、同社のストックトン・ラッシュCEOはかつて、この潜水艇を「岩のように堅牢」と評していた。タイタニック見学ツアーの料金は8日間で25万ドル(約3500万円)