榊原郁恵 夫の渡辺徹さん最期の“会話”と、喪失の“今”を独占告白120分
「あまりに急に訪れた死だったために、なかなか受け止められないんですね」
■渡辺さんは体調を崩し、あっという間にICUに。郁恵さんとの最期の“会話”を
渡辺さんの最後の仕事となったのは、昨年11月19日、秋田県で行われた心臓病をテーマにしたフォーラムでの講演会だった。
「18日から現地入りしたのですが『ちょっと熱があるようなんです』と、主人のマネージャーから連絡はもらっていました。
時期が時期なので、コロナの抗原検査を2回受けたそうですが、2回とも陰性だったので、予定どおり仕事をすることに。ただ、みなさんにご迷惑をおかけしたくないと、念には念を入れ、別室からのリモート出演となったんです」
無事に仕事を終え、東京の自宅に帰ってきてからも、体調がすぐれなかったようだ。
「私は舞台の仕事をしていたので、主人は『うつしてはいけない』と考えてくれて、実家に帰ってきていた次男経由で『今日は別室で先に寝るから』と知らせてくれました。そんな夫の気づかいに“ありがとう”と思っていたんですが、夜も遅く、自分のことで精いっぱいだったため、あまり気にかけることもしなかったんです」
翌朝、渡辺さんが起きてこないので、郁恵さんは熱が下がらないのだと思って《氷枕を持っていきますか?》とLINEを送ったというが、既読にならない。