トラブル発生時の“電車内パニック”…身を守るためにできることは?
車両の連結部分の近くに乗ることで、将棋倒しに巻き込まれるリスクを軽減できるという(写真:アフロ)
女性や子供も多く乗り合う日曜の夕刻、JR山手線の車両が騒然となった。
「山手線で刃物を振り回している男がいるーー」
新宿駅の駅員が、こう110番通報をしたのは6月25日午後4時ごろのこと。車内は叫び声や子供の泣き声でパニック状態になり、逃げ出そうといっせいに出入り口のドアに向かう乗客に押され、転倒する女性も見られたという。駆けつけた警察官は6号車付近の座席に座る50代の料理人の男性を発見。警視庁に任意同行した男性は、勤め先から持ち帰った包丁2本を不意に落としてしまったと話したそうだ。
しかしそれが周囲の乗客の不安をあおり、「刃物を振り回している男がいる」という情報にすり替わってパニックに発展したもよう。結果、転倒などで計17人もが負傷する事態となってしまったのだ。
「今回の騒動では幸い死者は出ませんでしたが、近年、電車内での刺傷事件は増加している印象です」
こう話すのは、防犯対策の専門家で女性初の防犯アドバイザーの京師美佳さん。
’21年10月、都内を走行中の京王線の車内で、乗客を刃物で刺して車内に火をつける殺人未遂および放火事件が発生。