羽生結弦「この氷が恋しかった」3年ぶりのカナダ訪問で大号泣した“歓喜の理由”
(写真:アフロ)
「クラブを辞めたあとは疎遠になる選手も多い中で、羽生くんは飛行機に乗ってわざわざ挨拶に来てくれた。ブライアンはそのことを大変喜んでいました」
そう語るのは、6月にブライアン・オーサー氏(61)に取材したスポーツライター・野口美惠さん。オーサー氏は、羽生結弦(28)を五輪2連覇に導いた元コーチだ。
オーサー氏は、野口さんのインタビューでこう明かしたのだ。
《ユヅが感極まって泣き始めて、思わず僕はユヅのことを抱きしめました。3日間我慢してきた僕の涙腺もここで限界でした》(『Number』7月6日)
今年4月、3年ぶりにカナダのトロントを訪れた羽生。目的地は‘12年から羽生が拠点にしていた“第二の故郷”、「クリケットクラブ」だった。
「11年間にわたり師弟関係にあった二人ですが、プロ転向後では、初めての再会だったようです。
クラブには3日間滞在し、子供たちに混ざって練習に参加したそうです」(スポーツ紙記者)
師弟の涙は、そのクラブで過ごした最終日、子供たちにむけてスピーチをしていた最中の出来事だった。
涙を流す直前、羽生は、クラブの子供たちのリクエストに応えて、『SEIMEI』や『バラード第一番』など、過去のプログラムを即興で完璧に再現していたという。