この「ハチ」見たら即通報!【外来スズメバチ】の都市襲撃を専門家が警鐘
つまり、従来の日本にいるスズメバチは山間部や近くに森がない限り、遭遇する機会はありませんが、ツマアカスズメバチは、町で暮らしている人たちの普段の生活にツマアカスズメバチが入り込んでくる可能性があるのです」
都市部に住んでいると、たしかにスズメバチを見かけることは少ないが、それが日常になる可能性も否定できないという。
実は、日本でもすでにツマアカスズメバチに刺される被害が出ている。
「すでに定着している長崎県の対馬では、草刈りや畑作業をしている際に刺された人もいます。ツマアカスズメバチは、高い木の上などに営巣しますが、それは十分に働きバチの数が増えてから。春から夏にかけては、土の中や木の根元、茂みの中に巣を作るのです。
7月後半からは、兵力(働きバチ)が増えるにしたがい開放的で高い所に巣を構えます。都市部なら、学校の校舎やマンションのベランダ、電柱に巣を作ることも考えられます」
もっとも、単独で獲物探ししているようなツマアカスズメバチは人を襲ったりはしません。そのようなときであれば心配はいりません。
危険なのは、巣にうっかり近づきすぎたときです。巣を守るため命がけで刺しにかかります。