この「ハチ」見たら即通報!【外来スズメバチ】の都市襲撃を専門家が警鐘
夏までは茂みなどに注意が必要です。夏以降であれば、木の上にある巣は大丈夫でしょうが、巣と人との距離が近い場合、たとえばベランダなどに営巣したときなど、では巣を駆除しないととても危険です。
■飛行中のミツバチを狩る生態系頂点のハンター
さらには養蜂業への影響も。
「ツマアカスズメバチの元々の故郷は、獲物が競合するだけでなくツマアカスズメバチをも襲う2種類のオオスズメバチがいる環境。強烈な競合者や天敵がいるなかで、生き残るために俊敏性や身を守る術を身につけています。ツマアカスズメバチは捕食者ですが、ミツバチが好物です。賢いのでミツバチの巣を遠くから観察し“防衛力(早朝で気温が低いなど)”が弱いときは、巣箱から出てくるミツバチをつかまえるますが、防衛力が高いときは持ち前の俊敏性を生かし、たとえば、空中でホバリングしながら、飛行中で無防備のミツバチを狩ることもできます。シビアな環境を切磋琢磨して生き残ってきたツマアカスズメバチだけに、ミツバチの狩りもうまいのです」
ちなみに、日本で活躍しているミツバチには、西洋ミツバチと日本ミツバチがいる。
「日本ミツバチには天敵のオオスズメバチがいますから、それなりの身を守る手段を持っています。