この「ハチ」見たら即通報!【外来スズメバチ】の都市襲撃を専門家が警鐘
知られているのが集団で群がってスズメバチを蒸し殺す“熱殺蜂球”ですが、それは巣箱に近づいてきたスズメバチに対しては有効。ツマアカスズメバチは空中で狩りをするからやっかいです。天敵がいないぬくぬくした環境で生きてきた西洋ミツバチは防衛力が低く、簡単に捕食されてしまうと言えるでしょう」
ミツバチがいなくなって、ハチミツがとれなくなることも考えられるのだろうか?
「ツマアカスズメバチは、ミツバチの幼虫など巣全体への攻撃をしかけることはないので、養蜂業への打撃はさほど心配する必要はないと思います。ただし、養蜂業者だけなく、最近は、日本ミツバチの巣を育てる“プチ養蜂”を趣味にしている人も。頻繁にツマアカスズメバチがやってくるようになれば、かわいいミツバチの働き蜂を少しずつ狩っていくのでものすごくウザい相手。しつこくて、養蜂家にとってはストーカーみたいな厄介者と思われるでしょう」
■少し黒っぽいスズメバチを見かけたらすぐに通報を!
また、ツマアカスズメバチは、虫たちのなかでは食物連鎖のトップに位置する。生態系への影響が懸念されている。
現在、福岡県では、定着の“一歩手前”と言われているが、九州本土から関門海峡を渡って本土来襲ということも考えられるのだろうか?
「もし、福岡に定着したとすると、ここを起点に、九州北部一円から、当然、中国地方までどんどん増え始めることは間違いありません。