保険証だけじゃない! 運転免許証、母子手帳…マイナカード一元化が今後招く「今以上のトラブル」リスト
この簡素な1枚に、今後あらゆる個人情報が紐づけられる(写真:時事通信)
「マイナンバーカードという名前は、やめたほうがいいのではと、個人的には思っている」
2日、NHKの報道番組『日曜討論』に出演した河野太郎デジタル担当大臣が、こう問題発言。マイナカードの発行や運営に携わる同庁トップによる、同施策の存在意義をも否定しかねないトンデモ発言だった。
松野官房長官は「あくまで個人的見解、政府として変更を検討してはいない」と即座に否定。政権は依然として、マイナカードへの一元化に“前のめり”だからだ。
「マイナカードと健康保険証や公金受取口座の紐付けを国民に促す作業は進んでいて、従来の健康保険証は’24年秋に廃止と決定。運転免許証の本人確認用としての使用は’24年度末までと6月27日に閣議決定されました。岸田内閣は国民の個人情報をデジタルで一元管理したいのでしょう。一本化をなんとしてもゴリ押しする姿勢です」(全国紙記者)
だが岸田文雄首相が「’24年秋の廃止に向けて、取り組んでいきたい」と保険証廃止に言及した6月12日の前後から、マイナカードと保険証や口座の紐付けを巡るトラブルが全国で続発している。