精神科医・和田秀樹さんが指南! 50代から「幸齢者」を目指す賢い老い方
「まだまだ体が動く70代は、“人生の黄金期”です。仕事や人間関係、子育てといったストレスから解放され、自分のための時間を好きなだけ使える時期だからです。ところが、高齢者になってからも、現役時代と同じように、人目を気にしながら自分のやりたいことを“我慢”して過ごす人たちが、じつは多くいるのです」
こう語るのは、『幸齢者』(プレジデント社)の著者である精神科医の和田秀樹さん。
和田さんは、これまで老年医療の専門家として6000人以上の高齢者と向き合ってきた。そのなかで、“あのときやっておけばよかった” “あのとき行っておけばよかった”と、後悔を口にする高齢者をたくさん見てきたという。
「年を取ってからは、いま楽しんでおかないと、後で楽しめなくなる。そう捉えて生きていくべきなのです。もっと言えば、いま楽しんでおかないと損だというぐらいの考え方でいいと思います。
なぜなら、自分のやりたいことを好き放題やったほうが、健康で楽しく、幸せを感じながら生きる“幸齢者”になれるからです」(和田さん・以下同)
■できることを楽しむマインドリセット術
人は年齢を重ねれば重ねるほど、これまでできていたことが、どんどんできなくなっていく。