くらし情報『精神科医・和田秀樹さんが指南! 50代から「幸齢者」を目指す賢い老い方』

精神科医・和田秀樹さんが指南! 50代から「幸齢者」を目指す賢い老い方

だが、悲観したり嘆く必要はまったくない。和田さんは、“できないことはできないこととして受け入れる”。そして“できることを維持しながら楽しもう!”という発想に「マインドリセット」すれば、人生を豊かにすることができるというのだ。

「たとえば、“オムツなんかしたくない” “補聴器をつけたくない” “車いすに乗りたくない”など、自分のプライドや、世間体ばかり気にしていると、行動範囲がどんどん狭くなります。それは老後の楽しい人生を自らが閉ざすことにつながります。そこで発想を変える。“年を取るってこういうことなんだ”と、老いを受け入れるのです。そして試してみる。
その考えですべてを捉えると、意外と便利だと気づきます。うまく利用すれば、これまでどおり旅行に行ったり、おいしいお店に行くこともできる。外に出れば、新たな出会いや会話も生まれ、好奇心を失うことなく、充実した人生を続けることができるのです」

70代以降は、社会の体裁や固定観念にとらわれず、さまざまな価値観を「マインドリセット」することが大事だという。では、具体的にどんなことを「マインドリセット」すべきなのか。和田さんに、3つの大きなポイントを挙げてもらった。

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