「ナメたらいけません!」富士登山オフィシャルサイトの“警告”が話題…SNSに投稿した担当者語る「真意」
私たちは“弾丸登山”を推奨しておりませんが、絶対的に禁止するということはできません。せめて注意喚起をして、危険であることを理解してもらおうと務めています」
また“弾丸登山”で午後6時半から富士山に登り始めるのは、時間的に「早い」とのこと。そのため、さらに危険性が高まってしまうという。
「登山者によって歩く速度は様々ですが、五合目を出発して6~7時間で山頂に着くというのが標準的なペースです。午後6時半に出発するとなれば、山頂に到着するのは深夜12時過ぎの計算になります。現在の日の出時刻は午前5時くらいですので、4~5時間ほど待たないといけなくなります。当然、上に行けば行くほど寒くなるので、寒い中何時間も待たないといけなくなってしまうのです」
■「届いてほしい人に届かない」注意喚起の陰ではジレンマも……
夏とはいえ、標高が100m上がるごとに気温は約0.6度下がると言われている富士山。御来光を見たい気持ちはわかるが、命の安全がなにより大事だろう。
担当者は「まず行かないでほしい、というのが最初のお願いとしてあります」と前置きした上で、軽装で“弾丸登山”をする登山者に警鐘を鳴らす。
「SNSで紹介したような簡易的なビニール合羽では、寒さで硬化するとすぐに破れてしまい、耐久性がほとんどありません。