「何よりも救助隊隊員の生命が大切」野口健氏 無謀な富士登山客に苦言…啓蒙活動も絶えない“モラルなき”登山客たち
(写真:時事通信)
台風7号が猛威をふるうなか、深夜に富士山に登る“弾丸登山客”が話題を集めている。
ことの発端は、13日22時、富士山で活動しているガイド団体「富士宮口ガイド組合」がX(旧Twitter)上で行った注意喚起の投稿。そこにはこう綴られていた。
《さすがに今から富士山に登るのはマズいと思う…。もうすぐ雨来るし、風も強くなるし、もしあなた達に何かあって助けを求める状況になったら台風が近づく中で救助に向かわないといけない人もいてるんだよ。》
この投稿に添えられた写真には、周囲が真っ暗ななか、雨具を着用した8~10人ほどの登山客の姿が。また、なかには薄い半透明のビニール合羽を着用した軽装での登山客もみられ、十分に対策した慣れた登山客だけではなさそうな様子も伝わってくる。さらに22時当時の気象庁の雨雲レーダーの画像もあり、富士山上空は雨雲で覆われていた。
この投稿がX上で瞬く間に拡散されると、アルピニストの野口健氏(49)も引用した上で、こうコメントした。
《台風情報が報じられている中、それでもあえて決行するのならば救助する必要なし。1番、間違いないのは危険な天候の際は5合目までの道を封鎖すべき。