ビッグモーター 銀行から総スカンに販売台数6割減の四面楚歌…悪事連発の当然すぎる代償
(写真:Sipa USA/時事通信フォト)
保険金の不正請求や、街路樹への除草剤散布、上司からのパワハラなど醜聞が絶えないビッグモーター。企業としての存続も危うくなってきたようだ。
8月14日、同月半ばに返済期限を迎えるビッグモーターの借入金90億円について、銀行団が借り換え要請に応じない方針であることが判明した。自動車保険の不正請求問題で、顧客離れが進み中古車の販売台数が落ち込んでいることから、リスクがあると判断したとみられている。
ビッグモーターの’22年9月期の売上高は推定約5800億円。’22年9月末時点で現預金も約320億円ほどあり、当面の事業継続や借入金の返済は可能だという。しかし、この”安泰”も長くは続かないと経済ジャーナリストは指摘する。
「日経新聞によると、ビッグモーターの銀行借入残高は計600億円前後だそうですから、返済のためには土地や建物などの売却などが必要になるかもしれません。
今後、損害賠償などの支払いが発生する可能性もあります。
また先月後半からは、中古車の販売台数が例年より6割以上減っていると報じられています。さらに、今月に入って自動車ローンを提供する信販会社のジャックスとプレミアグループが、ビッグモーターとの提携解消に動いていますから商況はより厳しくなるでしょう。