若い女性を中心に急増中…急逝した人気YouTuberも苦悩を告白していた「醜形恐怖症」とは?
――「醜形恐怖症」とはどんな病気ですか?
「醜形恐怖症は整形依存と言われることもあり、『このホクロを取らなければいけないのでは』『鼻が低いのをなんとかしなければ』のように、病的なまで自分の外見のことばかりに考えが囚われてしまう病気です。そのような心理状態に加えて、整形のために多額の借金をしていたり、家から出られないなど社会的な問題も起きていることが診断の基準になります」
――益田先生がクリニックを運営しているなかで、どういう人が醜形恐怖症の相談に来ますか?
「女性が圧倒的に多く、なかでも若い人が多いです。今はSNSで簡単に美容整形のことを知れたり成功体験が出回っているので、年々増えている印象です。
美容整形に通ったことのある人の5〜10%は醜形恐怖症であると言われており、美容整形をやめられず、手術する場所もいよいよなくなり、ついには医師にも断られる人もいます。ついには『精神科で醜形恐怖症ではないという診断書があれば手術をしてもらえるので診断書を書いてほしい』と言われ、来院する人さえいます」
――醜形恐怖症(=整形依存)の原因となるものはなんですか?
「醜形恐怖症の患者さんは、『人生がうまくいかないのは自分の顔が可愛くないからだ』『自分が可愛くなれば自信が持てて、仕事や恋愛も上手くいくはず』など、自分の外見の問題さえ解決すれば、生きる上での困難が解決できるという思いに囚われている人もいます。