菅野美穂 壮絶介護を告白「父が最後に残してくれたこと」
(撮影:吉澤健太)
「夫の浮気相手が若い男性だったというようなショックな出来事が次々と発覚するのですが、そのたびに描かれる感情の機微がとてもリアルで、すごく共感できます。介護やジェンダーの多様性なども描かれ、老いも若きも、お互いを認めながら共存していくことの大切さを考えさせてくれる作品です」
そう語るのは、10月19日スタートの新ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系・木曜21時~初回拡大スペシャル)で主人公の伊沢ゆりあを演じる菅野美穂(46)。
今年女優デビューから30周年。本作では、夫の介護から嫁姑問題、さらには夫の彼氏・彼女・隠し子との同居までを痛快に乗り越える、タフで明るい主婦を熱演する。刺繡教室を開くバレエ経験者という設定のため、バレエと刺繡に初挑戦したという。
「バレエのレッスンに行くと、日常のイライラから解放されて心にゆとりができるんです。教室でご一緒の方たちと家族のことやバレエが上達しない悩みを話し合い、そういう女性同士のおしゃべりの時間に癒されています。刺繡のほうは、思ったように進まないとき、途中で糸を切ってしまおうかと思うこともありますが、諦めずに最後までやり遂げると手仕事ならではのいい味が出るんです。
ダメだと思っても諦めてはいけないところは、人生に似ていると思いました」
何事においてもひたむきな菅野とゆりあには共通点が多いように見えるが、菅野は「ゆりあさんから学ぶことが多い」と続ける。
「子ども2人の育児で日々ままならないことが多くて、すぐに文句を言ってしまう自分がいます。それに比べて、ゆりあさんには強い覚悟があり、りりしくてかっこいい。また、『人はオムツで始まり、オムツで終わる』と言いますが、私自身、父の介護でそのとおりの経験をしました。新生児のオムツ替えも大変ですが、大人は体も大きいし、当時は父が弱っていくのが精神的にもショックで……。でも、父はそういう自分の姿を通して、最後に人生というものを教えてくれたんだなあと、この作品を通して改めて感じました」
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