HEATHさん、気鋭の若手指揮者…有名人の訃報とワクチン接種を結びつける人が後を絶たないワケ
それでもなお、有名人が亡くなる度に「ワクチンを打っていた」と、訃報とワクチン接種を結びつける人が後を絶たないのはなぜなのだろうか?臨床心理学の専門家で筑波大学の原田隆之教授に話を聞いた(以下、カッコ内は全て原田教授)。
まず、原田教授によると、ワクチンと死を結びつける大きな要因は”確証バイアス”という心理が影響しているという。
「“確証バイアス”というものがあって、それによって思い込んだものにすぐ因果関係を見つけて飛びついてしまうのです。本当なら人が亡くなる原因は色々ありますが、“ワクチンは危ない。ワクチンで人が死ぬんだ”という“確証バイアス”をもっていると、もう他の原因は一切考えないで、“人が死ぬ=ワクチン”といった風に、直接ワクチンと結びつけてしまうのです。ある種、“思考の手抜き”をしているともいえます」
そもそもなぜ、このような投稿をする人たちは新型コロナのワクチンにここまで懐疑的なのだろうか。
「どこの国でもどんな時代でも、そうした考えの方は一定数います。たとえば、現代医療に不信感を持っている人は、ワクチンに極度の批判をすることがあるし、自然派志向で添加物などを極端に嫌ったりする人は、化学調味料を使った料理研究家を批判したりします。