“地球に優しい”葬儀場経営の夫婦、190以上の遺体を不適切に扱い逮捕
米コロラド州コロラドスプリングスで葬儀場を営んでいた夫婦が、少なくとも190体以上の遺体を不適切に扱ったとして8日に逮捕された。The New York Timesなどが報じている。
ジョン・ホールフォードとカリー・ホールフォードが経営していた「Return to Nature Funeral Home(自然に還る葬儀社)」は、化学薬品やコンクリート製の保管庫などを使わず、微生物によって分解される棺やカゴを用いる、いわゆる“グリーン葬”を提供していた。遺体をそのまま埋葬するオプションも用意されていたそうだ。
当局によると先月、ひどい悪臭の発生源を突き止めるため捜査員が葬儀社に入ると、建物内には100体を超える腐乱した遺体が積み重なる“恐ろしい光景“が広がっていたという。郡検視官のランディ・ケラーは「保管状態は不適切で、人の健康に有害な現場」と表現した。
Return to Nature Funeral Homeでは火葬も行っていたが、遺灰の管理も非常にずさんで、誰のものともわからぬ遺灰が適当に遺族へ配られていたようだ。
たとえば、クリスティーナ・ペイジさんは’19年、警察によって射殺された20歳の息子デイヴイッドさんの火葬をReturn to Nature Funeral Homeに依頼した。