くらし情報『日銀の金利操作見直しで住宅ローンはどうなる? 総返済額650万円増える家庭も』

日銀の金利操作見直しで住宅ローンはどうなる? 総返済額650万円増える家庭も

しかし、金利が上がると毎月の返済から利息にあてられる額が増え、元本が減るスピードが鈍ります。当初の返済期間では残高がゼロにならず、老後資金や退職金などが消えてしまう懸念があるのです」(加谷さん)

ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんが語る。

「変動金利の住宅ローンを利用している人で、金利が上がる前に固定金利に切り替えればいいと思っている人も少なくありません。しかし、一般的に固定金利が上昇したあとに変動金利が上がるので、先行して上昇した固定金利への切り替えは現実的ではありません。ただし、返済額が上がっても、金利の動向を気にしなくていい安心感を得たい人は、他行の固定金利へ借り換える選択肢もあります」

変動金利の場合は、金利が上がる前に手を打つのがポイントだ。

「『繰り上げ返済』が有効です。ネット契約では手数料が取られないことが多いので少額ずつでも繰り上げ返済していくことが大事。とはいえ教育資金や老後資金に手をつけるのはNG。
預貯金がない場合は早急に家計見直しのうえ、繰り上げ返済用の資産を作りましょう。

また家計に余裕がある場合は、金利に連動して利息が増える『個人向け国債変動10年』の活用がおすすめ。

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