「あの会社は飛ぶぞ」と言われた1年後、本当に倒産…言葉のプロが痛感した“捨てること”の重要性【ひと言でまとめる技術】
言いたいことはあるけれど、言葉がうまくまとまらない……。そうした悩みを抱える人は多い。
現代社会にあふれている「情報」の量は、インターネットの登場を機に爆発的に増加し、江戸時代の一年分、平安時代の一生分の情報が、現代社会のたった一日で生まれ、消費されているという。
情報過多の現代においては、言いたいことを表現するにもさまざまな意見や価値観があふれていて、あまりに選択肢がありすぎるために「ひと言で言えない」状態になっている。大量の情報におぼれないために、「伝えるべき情報は何かを自分の頭で考え、ひと言にまとめていく練習」が必要なのだ。
そこで電通のコピーライター、クリエーティブディレクターとして活躍する勝浦雅彦氏が伝えるための技術をまとめた『ひと言でまとめる技術言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ』(アスコム刊)から一部抜粋、再構成してお届けする。
■本当に伝えたいことは、ひと言でまとめられる
とある経営者の方から「仕事上、いろんなところでスピーチを求められるのだが、どうも話がうまく伝わらないし、盛り上がらない。朝会で社員向けにスピーチしている映像を見せるので、アドバイスをくれないか」