「クソ素人」「ゴミクズが」客に暴言、出禁通告…ラーメン店のSNS炎上が絶えないワケ
「スマホが普及する以前は、主にネットスキルのある人がラーメン店の情報を発信していました。基本的に“食べ手”が中心になっていたわけです。反対に店側が発信できる機会や場所は、ごく限られていました。後にブログや『食べログ』のようなグルメレビューサイトなどが出てきても、結局、“食べ手”がラーメン店について味や接客などを評価してきたのです。
店側からすれば、サンドバック状態ですよね。でもいまや、店側もSNSやYouTubeなど発信ツールを持つように。これまでは言われ放題だったけれど、“こんなマナーの悪い客がいた”と言えるようになりました」
そもそもラーメンの注目度が高いのは、身近な食べ物というだけでなく、店数や情報の発信者が多いことも理由の1つだという。山路氏は、「食べ歩きが好きな人も多いですし、ラーメン好きな人はSNSで情報を収集している人も多いです。
すでに一定のコミュニティがあるということも、ポイントでしょう」と語る。
しかし、とりわけ個人店の発信が炎上してしまうのは、全く関係のない第三者の影響も大きいという。山路氏はこう指摘する。
「ラーメン好きの人たちはSNSなどで常に情報を収集しているので、どこのラーメン屋さんがどんな発言をしたかなどは把握していますし、その発言の背景についても理解出来る部分が少なくありません。