「裏金に激怒!」「統一教会は天敵!」進む安倍元首相の神格化に「気持ち悪い」の声
死後、“神格化”が進む安倍晋三元首相
――神は全能である。
そんな前提に立つ一神教の宗教は多い。だが、その際、必ず問題となるのはこの命題と現実との対立だ。
「全能であるはずの神が作ったこの世界に、なぜ悪や不平等が存在しているのか?」
「聖典の内容が、科学的な事実に反しているのはなぜか?」
だが、神が全能であることは疑ってはならない真実のため、あの手この手の説明で宗教は現実との整合性を取ろうとしてきた。こうした「神学」は、最近の政治の世界でも盛んなようで……。
■《そんな訳ないだろ》「安倍氏が裏金に激怒」報道への違和感
<「裏金」細田派時代の悪習安倍氏は激怒した>
そんな見出しが1面に躍ったのは「夕刊フジ」の12月13日号。執筆したのは、安倍晋三元首相に“最も食い込んだ記者”ともいわれる元NHK解説委員の岩田明子氏だ。
現在、日本を揺るがしている自由民主党の安倍派(清和政策研究会)による裏金問題。
“収支報告書への不記載は派閥の指示”という報道もあるように、裏金作りは安倍派による組織的な行為だとみられている。
岩田氏の記事によると、清和会の裏金づくりは11月に亡くなった細田博之前衆院議長が会長を務めていた時代からの悪習で、安倍氏が`21年11月に同会の会長に就任した際、初めて裏金の存在を知って激怒。