“91歳でフォロワー20万人超”女性が語る「人生の新しいステージへの踏み出し方」
「ふり返ると、後期高齢者として生き生きと暮らせるかどうかの分かれ道は、70歳ごろにあったように思います」
’32年(昭和7年)11月、茨城県に生まれた大崎さん。高校卒業後に上京し、社交ダンスやお花を習うという生活のなかで結婚。35歳で娘を出産した。
「出産後まもなく、離婚しました。シングルマザーという言葉もない時代。シングルに対して冷ややかな視線も多かったなか、姉の喫茶店を手伝ったり、化粧品の営業などさまざまな仕事をしました。
50歳から、もともとファッションに興味があったこともあり、目黒・八芳園で衣装アドバイザーの仕事を始めました」
ひとり暮らしの生活が始まったのは、60歳を目前にしたとき。
「娘が『ロンドンへ留学したい』と言い出し、資金も手続きも自分で済ませて、旅立っていきました。
ずっと母ひとり子ひとりで生きてきて、娘も自立心旺盛に育っていたようですし、私もその選択を素直に受け入れました」
そして70歳を迎えるころ、いくつもの人生の転機が訪れる。まず港区の都営住宅団地から、現在の石神井公園近くの2DKの都営住宅団地へ引っ越した。そして、仕事からの引退。
「引っ越しの決め手は、やっぱり大きな緑豊かな公園の存在。