“91歳でフォロワー20万人超”女性が語る「人生の新しいステージへの踏み出し方」
■東日本大震災時に発したツイートが人生の転機に
78歳のときにパソコンを始めたきっかけは、娘さんだった。
「最初は、パソコンのスカイプというサービスを使えば日本とロンドンで無料で通話できるというので、機械オンチでしたが、銀座のアップルストア内のパソコン講座に通い始めました。
マンツーマンの先生も若い好青年だったし(笑)、パソコンで何がしたいかを聞かれ、『東方神起のユーチューブが見たいです』と答えたのを覚えています」
パソコンを始めて3カ月ほどしたときに、やはり娘さんのすすめで当時のツイッターを開始。
「でも、フォロワーも、アップルに一緒に通っていた友達3人くらいで、何がおもしろいのかわからなかった。“いいね”もなかったですし(笑)」
2度目の人生の大きな転機が訪れたのは、ツイッターに登録してほんの3日後の’11年3月11日。「東日本大震災が起きて、電話は通じませんでしたが、ツイッターとスカイプだけは通じて、こんなに役立つんだ、よし、本格的にやってみようと。その後、福島第一原発の事故も起きるんですが、当時の政府や東電の対応に疑問や苛立ちを感じ、『これじゃ昔の戦争時の大本営発表と一緒じゃないか』という思いをツイッターで発信したら、ライブドアニュースで『老女がつぶやいているすごい話』として取り上げられたんです」