“91歳でフォロワー20万人超”女性が語る「人生の新しいステージへの踏み出し方」
これを機に、一気にフォロワー数が増加。以降、戦争体験や後期高齢者の等身大の暮らしぶりが、多大なる共感を呼んでいく。
「ごく普通に生きてきたおばあさんのつぶやきを、世界中の人が見てくれる。それは、単純にうれしいし、生きる活力になりました。
太平洋戦争が始まったとき私は9歳で、終戦が12歳。食べるものがなくてカエルまで食べたなどという体験を書くと、若い人も反応してくれて、実は古い時代のことを知りたがっているのかなと気づくんです」
’21年ごろには、ツイッターのフォロワー数は13万人を超えた。一見、順風満帆なシニアライフに見えるが、実はこの前後に大病を体験していた。
「70代半ばに胃がんで、胃の3分の2を切除しました。
このとき、『もう一度、お酒を呑める体になりたい』と思ったの。普通は『がんでやめました』ですよね(笑)。でも、高齢になってきて、なんでもやめましたは、つまらないじゃない。私にとって、若いころから大好きなお酒は、気分転換の大切な小道具だから。
その後、’18年冬には、石神井公園を散歩中に写真を撮っていて、木の根っこにつまずいて、肋骨を骨折。これも、また散歩してみんなとおしゃべりしたいと思ってリハビリに励みました」