中野英雄 息子の太賀が『愛という名のもとに』を見てくれない!
人間的にも成長させてくれた作品だったと語ってくれた中野英雄
「ボクの原点でもある『愛という名のもとに』を(仲野)太賀にもすすめたのですが、『親父の芝居を見ても勉強にならないから、親父が死んでから見るよ』と、はっきり断られてしまって(笑)」
少し残念そうに語るのは、中野英雄さん(59)。それほど中野さんにとって、大事な作品だという。
「当時、柳葉敏郎さんの付き人をしていた関係で『君が嘘をついた』(フジテレビ系)に出演。その打ち上げで、脚本家の野島伸司さんが『あなたみたいな、ずんぐりむっくりして、お人好しのキャラクターが登場する作品を書きたい』なんて話をしてくれたんです」
ところがその後、中野さんは仕事に恵まれず、役者の道をあきらめて、正式に柳葉のマネージャーになる決意をした。
「その数日後、社長に呼び出され、『辞めるって言っていたが、お前をイメージした役が来ている。やるか?』と聞かれました。野島さんが推薦してくれたようです。それで『最後の思い出作りとして出させてください』と頼んだのが、このドラマでした」
中野さん演じるチョロは、気が弱く、真面目なサラリーマン。
「対照的にボクは暴走族上がりで、肩で風を切って歩くタイプ。