じゃがいもは適度な冷蔵で甘味アップ♪ でも、それを高温加熱調理すると発がん性物質がアップするから注意
「増えた糖分と、じゃがいもに含まれているアミノ酸が高温加熱調理によって化学反応をおこすと『アクリルアミド』という発がん性の有害物質を生成することが知られているんです。冷蔵して糖分が増したじゃがいもを炒める、揚げる、焼くなどの油を使うなどした高温加熱調理は絶対に避けてください。
比較的ゆるやかに加熱され、高温に達さなければアクリルアミドは生成されにくいです。冷蔵したじゃがいもを調理する場合は、ゆでる、煮る、蒸す。電子レンジ加熱も食材の温度が120度以上にならないので、アクリルアミドは生成されにくいです」
■緑色になったじゃがいもにも要注意!変色した皮と芽には怖い毒素・ソラニンが
’23年6月、東京都内の小学校の児童たちが、じゃがいもの調理実習中に食中毒を起こし、一気に注目を集めたソラニン。毒素であるソラニンが生成されてしまう原因は、収穫後に太陽や蛍光灯などの光に当たることにあるそう。「日光に当たるなどして緑色に変色した皮の部分や芽には、ソラニンが生成されていています。ソラニンは加熱しても減少しないので、調理する際は包丁でしっかり芽をえぐり取り、皮も厚くむき、緑色の部分を完全に取り除いてください。