「秘書に質問しながらじっくり確認」世耕弘成 裏金事件で「秘書任せ」も14年前にしていた“真逆の民主批判”
(写真:時事通信)
昨年末から大騒動になっていた“自民党の裏金問題”。フタを開けてみれば、会計責任者と一部の議員が在宅起訴されたのみ。注目を集めていた「安倍派5人衆」は、いずれも“お咎めなし”とあって、国民の怒りは頂点に達している。
そんななか、Xで、注目を集めている発言が。“安倍派5人衆”のひとりである、世耕弘成前参院幹事(61)の過去投稿だ。
世耕氏は、自民党が下野していた2010年当時、鳩山由紀夫首相(当時)の偽装献金問題や、小沢一郎衆議院議員の「陸山会事件」などが明るみに出たことを受け、政治と金問題について、以下のような連続ポストをしている。
《政治家がいつくも政治団体を作って、その政治団体間で資金をやりとりすることも問題です。一人の政治家の傘下にある政治団体は連結決算で収支報告すべきです》(2010年1月17日)※原文ママ
《1円単位の公開は透明性をさらに高めると思います。
私の事務所は初当選以来、1円単位できちんと記帳していますので、事務量が増えることもありません》(2010年1月17日)
《安倍幹事長時代に「献金は振り込みに限る」という党の内規を作りました》(2010年1月20日)
まさか十数年後に“裏金問題”で世間を騒がせることになろうとは思えない内容が並んでいる。さらに世耕氏は、「陸山会事件」で小沢氏が不起訴になったことを受け、以下のような投稿もしていた。
《小沢幹事長不起訴?会計システムまで構築し、収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、空しくなってきます》(2010年2月3日)
世耕氏は、自らの不起訴確定を受けて開いた1月19日の記者会見で、「派閥から受けた政治資金パーティーの還付金は5年間で1,542万円だった」と明らかにしたうえで、過去の投稿とは180度異なる以下のような弁明に終始した。
「忙しくて秘書に任せきりだった」
「顧問弁護士が資金の出入りをチェックしていたが、秘書が私に報告しないで簿外で管理していた還付金まで把握できなかった」
過去に、《現行法でも裏献金は禁止です》(2010年2月17日)とまで言及していた世耕氏。Xでは、こうした世耕氏の過去ポストに対して、《よくわかっていらっしゃる》《ブーメラン刺さってますよ》といったコメントが改めて寄せられている
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