ダウン症の俳優・吉田葵(17) 「はい!アメリカ、行きたいです!!」つぶらな瞳が見据えるのはエンターテインメントの本場
画用紙やクレヨンを用意しても、バーッと描いては、どこかに行ってしまうタイプ。じっくり座っているよりも、体を動かしているほうがいいので、リトミック教室に通わせることにしました」
中学生になってからは殺陣に興味を持ち、芸能事務所に登録。レッスンを受けているときに映画『PERFECTDAYS』への出演話が舞い込んできた。
さらに、連続ドラマのオーディションがあることを知人が教えてくれた。
■ドラマに出演して成長した葵を見ると、すごい経験をしたことが、正直うらやましい
「最初から俳優になろうと思っていたわけではありません。でも、撮影をしながら自分を表現できて、人をハッピーにする仕事はすごいなと思うようになって、だんだん俳優になりたいという気持ちになってきました」と葵は語る。
俳優としての第一歩を踏み出し、夢はどんどん広がる。
「もっと演技が上手になって、違うドラマや、歴史が好きなので、大河ドラマにも出てみたいです。
映画や舞台にも挑戦してみたいです。あとは、イケメンにもなりたいし、彼女も欲しいし、一人暮らしもしてみたい。世界中のダウン症の人と会って、パーティもしてみたいです」
そんな葵だが、演技がうまくできなかったとき、兄に電話をしたことがあるという。