株価はバブル後最高値に――新NISA「『成長投資枠』で株を始める人の“目の付け所”と注意点」専門家が指南
お金の心配はなくしたいもの(写真:Luce/PIXTA)
1月下旬から日経平均株価は3万6000円台に。バブル期以来の株高になっている。一方、厚生労働省が1月10日に発表した毎月勤労統計調査によると、実質賃金は前年同月比3.0%減少。これで20カ月連続のマイナスに――。
ファイナンシャルプランナーでテクニカルアナリストの横山利香さんが語る。
「大型株を中心に業績好調な企業が多いことが株価を押し上げている要因のひとつです。今後、賃金が上昇することも予想されていますが、給料が上がるのは20~30代が中心。物価が上昇するインフレと円安が続くことを考えるとお金の価値は目減りし続けます。
公的年金も“減少”するため、50代からしっかり資産を増やす戦略を立てる必要があります」
そこで注目が集まっているのが今月からスタートした新NISA。
「NISAとは『少額投資非課税制度』のこと。2014年にスタートしましたが、今年からまったく新しい制度として生まれ変わりました。とくに非課税保有期間の無期限化、口座開設期間が恒久化したこと、非課税で運用できる資産(生涯限度額)が1800万円まで認められるようになったことが重要です」