大鶴義丹に「性格俳優としてでしか生きていけない」と決意させた顔も体もパーフェクトな俳優って?
女のコから電話がかかってきてオーバーアクションで喜ぶ彼の演技を、よく参考にしていました」
売れっ子アイドルの前田や中山美穂は歌番組やCMの仕事もあり、多忙を極めていた。
「よく『寝てない』ってぼやいていましたけど、僕はテレビに出たばかりのいちばん下っ端。羨ましさもありました。女性アイドルにはベッタリとマネージャーがついているし、食事に誘うなんて許されない時代。だから共演者と遊びに行くなんてこともありませんでした」
吉田栄作は、まるで別世界の人間だったという。
「顔立ちといい優れた肉体といい、あまりにも生き物としての違いを見せつけられました。“芸能界というところは、こんな連中がウロウロしている。オレは性格俳優としてでしか生きていけないんだ”と、進むべき道を決めてくれた存在です」
菊池桃子の初キスシーンも注目された同ドラマ。
その相手は大鶴さんだった。
「当時のドラマは、どのアイドルがキスシーンに挑戦するのかが話題になる時代だったから、それほど特別なことではなかったんです。その菊池さんとは’19年、内藤剛志さんの十津川警部シリーズで、30年ぶりに共演。千葉の勝浦で殺される役で『時間がたって、カップル役がだいぶ変わってしまったね』と、思い出話に花が咲きました」
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