86歳現役のイラストレーター・田村セツコさんが語る「母と妹のW老老介護」
「年をとるのは当たり前のことだから、怖がってもどうにもならない。自分のことは自分でやって、あとはセラヴィ~」とからる田村さん(撮影:高野広美)
【前編】86歳、カワイイぼっちでハッピー!オッケー!イラストレーター・田村セツコさんより続く
「生まれ変わったら、私は、もっと自由に生きたい。だから、気ままなネコの絵を描きました」
「私は、生まれ変わったら歌手になりたいので、今日の絵は、憧れのジュリーです」
生徒さん一人ひとりが、本日のテーマ“生まれ変わったら?”を絵にした作品を発表するたびに、教室中から拍手が巻き起こる。
1月9日午前10時15分より、東京・西武池袋本店別館9階にある池袋コミュニティ・カレッジで開催されていた絵日記講座の名称は「ようこそ!田村セツコのハッピー絵画くらぶへ」。
講師を務めるのは、田村セツコさん(85)。1950年代後半から『りぼん』『なかよし』など少女雑誌の表紙や挿絵を手がけたイラストレーターの草分けであり、いまや世界を席巻する日本の“カワイイ”ブームの元祖的存在だ。
20年ほど前にスタートしたこの絵日記講座も、30代から70代までの受講生40人ほどが受講して、キャンセル待ちは半年以上という人気ぶりだ。