山本陽子さん 初演劇賞の賞金も全額寄付…大女優が30年続けていた「盲導犬育成支援」
愛知県名古屋市にある中部盲導犬協会のロビーには、一枚のパネルが飾られている。盲導犬のそばで、協会関係者に水引のついた封筒を渡しているのは、女優・山本陽子さん(享年81)だった。
2月20日に急逝した山本さん。多数のメディアが訃報を伝えたが、
「山本さんの女優としての活動や、恋愛については報じられていましたが、盲導犬支援についてはまったくふれられていなかったのが残念で……。彼女があれだけ尽力していたのですから、もっと皆さんに知っていただきたいです」
そう語るのは、山本さんの知人・倉島良成さん(81)。
倉島さんの実家は東京・神楽坂で和菓子店を営んでおり、多くの芸能人が出入りしていたという。
「そのうちの一人である俳優の穂積隆信さんと親しくなり、その関係で山本陽子さんともお付き合いさせていただくようになったのです。山本さんとはよくゴルフや麻雀をごいっしょしました」
山本さんは日本人女性として初めてポルシェを購入したことでも知られている。
趣味が多く、何事にもテキパキしていた。
「ゴルフはコースを足早に歩く、手際のよさが印象的でした。麻雀も手さばきが速く、しかも強い。お酒も強かったですが、実にきっぷのいい方でした。