“イヤミス”怪演の桐谷健太「役以外のところは楽しい兄ちゃんで」
現場に入ったら、ほとんど何も考えずにやれたので、そこは自分のなかでうまくハマった感じはしています」
役を作り込んで現場に向かうときは、すでに橋本になっていたのか?
「全然!桐谷健太です(笑)。昔、役者を始めたころは、プライベートでも役になりきっているのがカッコいいと思っていたんですよ。でも、友達に『それ嫌やわ、お前じゃないやん』って言われて反省して(笑)。もちろん役を生きるための準備はありますが、理想は『よーい、スタート』で全く違う人物になって、『カット』の声で“自分の真ん中”に戻るというのを目指しています。役以外のところは楽しい兄ちゃんでいいんです(笑)」
40代で実力派の地位を築いている桐谷。俳優としての目標や課題は「特に考えていない」と語るが、その真意は?
「日々の些細な出来事に感動して生きていきたいと思っているんです。それができたら、役者をやっていようが、何をやっていようが最高ですよ。日ごろから感覚を研ぎ澄ましていれば、おのずと演技にも変化が出てくると思っています」
また、仕事で全力を発揮するために日常生活で気をつけていることを聞いた。
「しっかり寝るとか、しっかり休む。