1400万円もの被害が!! やっぱり……マイナカード詐欺の最新手口
だが、ビデオ通話の映像を用いた点、おそらく偽造マイナカードで口座開設した点などが新しい手口といえる。
今後、新たなマイナカード詐欺は起こるのだろうか。多田さんに、予想される詐欺の手口を教えてもらった。
「詐欺師は電話で話した内容やマイナカードから情報を盗み、それを基にお金を盗むのが目的です。(1)ネット銀行の口座開設や(3)カードローンなどは直接的ですが、(2)スマホの乗っ取りも怖い詐欺です」
スマホで銀行や証券会社などと取引する人は、情報が筒抜けになる危険性も。特に注意したい。
■暗証番号などの情報は絶対に教えてはいけない
「さまざまな手続きで、身分証明書の提示が求められます。これまでは偽造された運転免許証が使われましたが、今後は偽造マイナカードも増えるでしょう。
詐欺師のターゲットとなる高齢者は運転免許証はないけれど、マイナカードは持っている人が多いからです」
さらに12月以降、従来の保険証が廃止され、マイナ保険証に一本化される。つまり、頻繁に通院する高齢者は、マイナカードを持ち歩いて使用する機会が増えるのだ。
「詐欺師にすると、だます口実が探しやすくなります。たとえば『地域の病院で個人情報の流出があった』などと言われると、通院している人はドキッとして、詐欺師の言葉を信じるでしょう」