吉田羊 地元・久留米で実父と奔走したホームレス支援…ブレイク前は炊き出しにも参加
何気なく眺めていた情報誌で、ページの欄外にある小さな“役者募集”の記事が目に止まった。注意して探した記事ではないが、何かが気になった。
福岡県久留米市の実家は教会。子どものころから賛美歌が好きだった。人前で歌ってハーモニーを聞かせ、拍手をもらうのが気持ちよかった。「それに、8歳上の姉が演劇をやっていて、きらきらと輝く姉の姿にあこがれを持っていました」(*「 」内は吉田の発言)》
俳優業は両親には事後報告で、一切反対されなかったそうだ。自ら劇団を立ち上げ、20〜30代は都内の小劇場を中心に活躍。『HERO』(’14年)出演を機に遅咲きのブレークを果たすことになる。
幼稚園教諭として5人を育て上げた母は’17年に他界した。最期は仕事のためリモートで看取ったという。’21年5月21日に配信された「AERAdot.」の対談では両親について彼女はこう語っている。
《うちの父はね、基本的に、世のため人のために生きている人。(略)家族よりも、困っている人、悲しんでいる人を優先して生きているんです》
《私ね、父親っ子なんですよ、ファザコンで。何かしてあげたいとしか思ったことがない》
《父のことが好きすぎて、母とはちょっと険悪になることが多かったなぁ。