コロンビアで300年前に沈没した船を回収へ…積み荷の価値は2.5兆円超か
サン・ホセ号の残骸(提供:Colombian Ministry of Culture/ロイター/アフロ)
コロンビア政府は、316年前にコロンビア海域で沈没したスペインのガレオン船「サン・ホセ号」の回収に着手すると発表した。
全長150フィート(45.72メートル)で大砲64門、3本のマストを備えたサン・ホセ号は1708年にコロンビア海域でイギリスの軍艦によって撃沈された。ABC NEWSによると、600人の乗組員のうち、生き残ったのはわずか11人だったという。
スペイン、アメリカ、ボリビアの先住民族グループ、コロンビアがこの船の権利について争ってきたが、2011年にアメリカの裁判所によってコロンビアの所有権を認めた。コロンビアは2022年にダイバーによる調査を行い、200トンにも及ぶ銀とエメラルド、1100万枚の金貨、清の陶磁器がほぼ毀損されずに残されていたと公表。積み荷の価値は170億ドル(約2兆5770億円)にのぼると見られていると、前出のABC NEWSは伝えている。
コロンビア政府は179億6200万ペソ(約484億円)を投じ、4月にもサン・ホセ号を海底から回収する作業に取りかかるとしている。
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