くらし情報『離乳食を無料で提供…日本初「赤ちゃん食堂」創設者語る“ワンオペママにとって何より怖いもの”』

離乳食を無料で提供…日本初「赤ちゃん食堂」創設者語る“ワンオペママにとって何より怖いもの”

「赤ちゃん食堂 ままな」創設者の菊地愛美さん(右/撮影:高野広美)

「赤ちゃん食堂 ままな」創設者の菊地愛美さん(右/撮影:高野広美)



「4月から保育園ですか?」
「そのつもりだったけど、2歳で入れようと思ったら、今年は落ちちゃって……。どうしよう」
「うちは0歳枠で何とか入れたんだけど、今度はおなかに2人目がいることがわかって」
「まあ、おめでとうございます!産院はどこですか?」

保育園の話題から地域の産婦人科の評判、はては幼い子供連れ歓迎のランチスポット情報まで、会話は途切れることなく続く。2月最後の水曜日の午前10時過ぎ。神奈川県寒川町の住宅街にある三角屋根の助産院「ママナハウス」に、生後3カ月から1歳10カ月までの赤ちゃんを連れた6人の母親たちが集まっていた。

産前産後のケアに特化したユニークな助産院として知られるママナハウスだが、この日は、離乳食期の赤ちゃんと母親を支援する「赤ちゃん食堂 ままな」の開催日。子ども食堂は全国各地で実施されているが、離乳食まで提供してくれる「赤ちゃん食堂」は希少。その日本第1号こそ、この施設なのだ。月2回の開催で、2歳未満の赤ちゃんには無料で離乳食やミルクが、母親には400円で地元湘南の野菜やサポート企業から届く余剰食材などを使った料理が提供される。

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