(写真:ロイター/アフロ)
米メリーランド州ボルティモアで26日午前1時30分頃、貨物船に衝突され崩落したフランシス・スコット・キー橋。米国時間27日朝、事故直前に橋の上を走っていたピックアップトラックが水深7.6メートルほどの川底から引き上げられ、中から2人の遺体が発見された。CBS NEWSなどが報じている。
今回の大事故を引き起こしたシンガポール船籍の大型コンテナ「ダリ」号は、バタプスコ橋を航行中に電源を失い操舵不能に陥っていた。水流と風に流されるまま橋脚にぶつかり、あっと言う間に橋全体が崩れ落ちた。当時、橋の上では8人の作業員が補修作業を行っており、2人は事故直後に救出されたものの、6人の行方はわからないままだった。
遺体の身元はアレハンドロ・へルナンデス・フエンテスさん(35)と、ドルリアン・ロニアル・カスティージョ・カブレラさん(26)であることが判明。2人とも建設作業員として、橋の補修工事に携わっていた。
ダリ号からのメーデーコールで橋は通行止めとなったため被害者が増えることはなく、ファーストレスポンダーもいち早く現場に急行することができた。しかし、橋の上にいた作業員の避難を完了させることはできなかった。