「虫みたい」とSNSで話題の病院の天井、なぜこの柄?建材会社が明かした“メリット”
確かにこの“ジプトーン・ライト”の模様は様々な商業施設で目にする。ここまで広く普及しているのにはどんな理由があるのだろうか。
「単純に、表面にそういった模様が施されている天井材の中で、非常にお安い価格で提供させていただいているという点で、広く使われていると思います。では、なぜ模様がついているかというと、石膏ボードを天井に留める際に打つビスを目立ちにくくするためです。真っ白い面材のままですとビスの頭が目立つので、目立ちにくくする効果を持たせるために、トラバーチンに似せた模様を施しているというのが理由です」
Xでは、この「ビスが目立たない」の理由のほかに「穴の表面積の分、吸音性が高く防音効果がある」などの推理が多く上がっていたが、ジプトーン・ライトの場合、穴自体に防音効果はないという。
「そこがよく混同される部分なのですが、“ジプトーン・ライト”には吸音の性能は特についていません。違う種類の商品で、同じような柄でもロックウールを使った吸音タイプのものや、基準をクリアした不燃タイプのものなどもありますが、虫食い模様のもともとのメリットは“ビスが目立たない”に尽きます。
大理石に似せて見た目もちょっとおしゃれで、ビスが目立たず施工が簡単で、価格が手頃というのが、ここまで普及した理由かなというところです。