4月以降の食品値上げ、電気・ガス補助金終了…「家計逼迫」に備える予防策17
これだけでも負担が大きいが、さらに追い打ちをかけるのが食費だ。3月29日に発表された帝国データバンクの定期調査「『食品主要195社』価格改定動向調査―2024年4月」によると、4月の食品値上げは2千806品目にのぼると報告されている。情報統括部の飯島大介さんが語る。
「昨年10月に5千品目近くが値上げされて以降、月別の値上げ品目数は少なくなっていたので、半年ぶりに値上げラッシュが起きた印象です。4月に値上げとなった2千806品目の月平均値上げ率は23%。今年1月から7月まで、6千433品目が値上がりする見込みです」
値上げが顕著なのがハムやソーセージ、冷凍食品などの加工品で、2千77品目にのぼる。また調味料は369品目で、だし製品、トマトケチャップなどが目立つという。
「飼料代が高騰しており、牛肉に関しては、アメリカでは生産コストが高くなりすぎて、生産数を抑えています。
そのため豚肉の需要が高まり価格が上昇したことで、ソーセージなど肉の加工品に影響が出たとみられます。調味料の値上げは、本体の製造コストばかりでなく、ペットボトルなどの容器をつくる資材高騰も一因です」(飯島さん)
たとえば日本ハムは家庭用のハム・ソーセージ55品目、加工食品38品目を1.1~27.6%値上げすると発表。