くらし情報『句点に恐怖?「マルハラ」の怪 昭和・平成が愛した 「。」 の系譜ーー』

2024年4月10日 15:50

句点に恐怖?「マルハラ」の怪 昭和・平成が愛した 「。」 の系譜ーー

句点に恐怖?「マルハラ」の怪 昭和・平成が愛した 「。」 の系譜ーー


「わかりました」はセーフで、「わかりました。」はアウト。若者向けにチャット上で文末に句点を打つと「冷たい」「怖い」と威圧感を与え、ハラスメントになると話題だ。「マルハラ」と呼ぶ。おや?待てよ。句点は一昔前まで、むしろ“正義”だったはず。昭和、平成世代の「。」偏愛歴を振り返ると――。

「マルハラ」が注目され始めたのは、今年2月。産経新聞の報道が契機だ。
《文末の句点に恐怖心…若者が感じる「マルハラスメント」SNS時代の対処法は》と題し、メール世代の中高年とSNS世代の若者との語感のギャップを指摘した。朝日新聞と毎日新聞の1面コラムでも紹介されている。

歌人の俵万智さんも、次のようにXで反応していた。
<優しさにひとつ気がつく×でなく○で必ず終わる日本語>

◾️詩歌にも採用元祖は鉄幹?

現代詩歌はいまや、効果的な作法としての句読点が定着している。岡野弘彦さんの歌集『バグダッド燃ゆ』は2006年の発表当時、「歌中に句読点がついているから目を見張る」(英文学者の外山滋比古さん)と話題になった。

例えば、こんな一首。
<キリストか、アッラーか知らず。人間をほろぼす神を我うべなはず>

岡野さんが師事した民俗学者で歌人の折口信夫(釈迢空)

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