マツコが絶賛するアップルパイ お店のオーナーの口ぐせは「やってみはったら」
京都弁と英語で口を出し、横から手を出し、手とり足取り教える平野さん(撮影:原田圭介)
「1カップのフラワー(薄力粉)、1テーブルスプーンのシュガー」
料理研究家の平野顕子さんが英語と日本語を交えながら、材料の説明を始めた。
作るのはアメリカン・アップルパイ。それぞれ持参のエプロンをつけた生徒が6人。真剣な表情で、平野さんの説明に聞き入っている。
テーブルの上には生徒一人ひとりにレシピやパイ皿などが用意され、教室のキッチンには大きなオーブンがどーんと鎮座していた。
ここは「松之助N.Y. 東京・代官山店」から徒歩2分ほどのマンションの一室。そこで「平野顕子ベーキングサロン」が開かれていた。
「生地はサッサと混ぜないとあかんよ」
そう言いながら、生徒の手つきに目を光らせる平野さんは、京都・高倉御池と東京・代官山に「松之助」のケーキショップとお菓子教室を展開するオーナーだ。
オーナー自ら教室に立ち、生徒たちのテーブルを回り、京都弁と英語で口を出し、横から手を出し、手取り足取り教えている。
「あっ、ほら、混ぜすぎると固くなる言うたやん」
生徒に代わって、薄力粉とバターをスケッパーで手早く切るように混ぜてみせ、平野さんは、
「はい。