45歳で離婚、47歳で留学、60代で再婚 マツコが絶賛するアップルパイの美味しさの秘訣
パワフルに、縁を大切にしながら年齢を重ねてきた平野さん(撮影:原田圭介)
レシピやパイ皿などが用意され、教室のキッチンには大きなオーブンがどーんと鎮座していた。
ここは「松之助N.Y. 東京・代官山店」から徒歩2分ほどのマンションの一室。そこで「平野顕子ベーキングサロン」が開かれていた。
「生地はサッサと混ぜないとあかんよ」
そう言いながら、生徒の手つきに目を光らせる平野さんは、京都・高倉御池と東京・代官山に「松之助」のケーキショップとお菓子教室を展開するオーナーだ。
オーナー自ら教室に立ち、生徒たちのテーブルを回り、京都弁と英語で口を出し、横から手を出し、手取り足取り教えている。
生徒のほとんどが10年以上通っている。2002年から皆勤賞という人も。通い続ける理由を聞いてみた。
「もちろん、アップルパイが美味しいから」
「それに先生のお話が楽しくて、元気になれるんです」
6人全員が口をそろえた。
「松之助」は、日本にあるアメリカの伝統的焼き菓子店では草分け的存在だ。食品のセレクトショップ・DEAN&DELUCAで2003年からここのパイを販売している。
りんごを煮ないで生のままパイ皮に包み、焼き上げるのが特徴で、サクサクとしたパイの中にジューシーなりんごがたっぷり詰まっている。